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みなさんこんにちは!
植木屋祐の更新担当の中西です!
今回は
~樹木のもたらす効果~
ということで、今回は、身近にありながらその力を見過ごしがちな存在、「樹木(じゅもく)」が私たちにもたらす多彩な効果についてご紹介します♪
公園、森、庭先、街路樹……。無言で佇む木々は、ただ景観を美しくするだけでなく、私たちの心身の健康、環境、文化、社会にまで深く影響を与えているのです。
樹木の最もよく知られた効果の一つが、二酸化炭素(CO₂)の吸収と酸素の供給です。光合成によって大気中のCO₂を吸収し、酸素を放出することで、私たちの呼吸を支えてくれています。
クスノキ(樟):日本各地の神社などに植えられる大樹。葉が茂り、浄化力が高い。
スギ(杉):針葉樹の中でも成長が早く、森林造成にも活用される。
ケヤキ(欅):都市部の街路樹にも多く、緑陰効果も高い。
🌬️「一本の樹木が、1年間で人間2人分の酸素を供給する」とも言われています。
緑に囲まれると「ほっとする」「気分が落ち着く」と感じたことはありませんか?これは科学的にも証明されていて、樹木はストレス軽減や心身のリラックスに貢献していることがわかっています。
血圧の低下
脈拍の安定
自律神経の調整
ストレスホルモン(コルチゾール)の低下
スギ、ヒノキなどが放つ香気成分は、抗菌・リラックス効果があり、アロマテラピーにも活用されています。
🍀 木の香りを深く吸い込むだけで、私たちの身体は安心信号を受け取っているのです。
都市部では、アスファルトの蓄熱により気温が上昇する「ヒートアイランド現象」が深刻です。街路樹や屋上緑化により、日陰をつくり、気温を下げる効果があります。
イチョウ(銀杏):葉の密度が高く、強い日差しを遮る。
ナンキンハゼ:都市の景観を美しくしつつ、日差しを遮蔽。
樹木の根は土壌をしっかりと保持し、大雨や地滑りを防ぐ天然の「ダム機能」を果たします。森林の保水力は、治水対策としても極めて重要です。
一本の樹木には、数百種以上の昆虫・鳥・菌類が共生しています。たとえば、ナラの木にはどんぐりを食べるリス、カブトムシ、コナラ菌などが集まります。
樹木は、ただ立っているだけで、多くの生命を育むプラットフォームなのです。
御神木(ごしんぼく):神社や寺院で大切にされる巨樹は、神が宿るとされる。
桜(サクラ):日本文化を象徴する花木。季節の節目を知らせるとともに、はかなさや美しさの象徴とされる。
梅(ウメ):厳しい冬に耐え、春を告げる縁起のよい木。
被爆地・広島の「アオギリ」や、東日本大震災の「奇跡の一本松」など、災害や歴史を語り継ぐ存在として、木は人の記憶に深く刻まれます。
私たちが使う家具や家屋、紙製品にも、木が欠かせません。さらに、最近ではカーボンニュートラルな建材・プラスチック代替素材としての研究も進んでいます。
竹や間伐材を使った食器やストロー
木製パッケージやバイオ樹脂製品
木は、私たちの未来のサステナブルな社会づくりのパートナーとして、再評価されています。
樹木は黙って立っています。でもその存在が、空気を浄化し、私たちの心を癒し、災害を防ぎ、命をつなぎ、文化をつくるという、計り知れない価値を生み出しているのです。
🌳 一本の木の下に立ってみてください。
その静けさの中に、自然と人間が共に生きてきた長い時間の声が、きっと聞こえてくるはずです。