みなさんこんにちは!
植木屋祐の更新担当の中西です!
前回は「造園業におけるこだわり」をテーマに、自然との調和や季節感、地域環境への配慮、細部へのこだわりなど、造園という仕事がいかに多角的な視点で成り立っているかをご紹介いたしました。
今回はその続編として、実際に造園プロセスがどのように進められるのか、また植木屋祐ならではの工夫や、現代のニーズに合わせた新たな造園スタイルについてご紹介したいと思います。
目次 [hide]
- 造園プロセスの流れ
- 植木屋祐のアプローチとヒアリングの重要性
- 設計段階のポイント:図面とイメージの共有
- 材料選定と職人技の融合
- 施工時における現場での微調整
- アフターケアと季節ごとの手入れサポート
- 現代的ニーズへの対応:サステナビリティと防災
- 新しい造園スタイルへの挑戦
- 造園プロセスの流れ
造園は、ただ美しい庭を作るだけでなく、設計、施工、維持管理といった一連の流れを通して、長期にわたる“空間の育み”を行う仕事です。
通常の流れとしては、
- ヒアリング・現地調査: お客様のご要望や敷地条件を把握
- 設計・プランニング: 図面作成やイメージパースの作成、植物・素材の検討
- 施工: 土地整備、植栽、石材・木材の配置、水場の設置など実作業
- アフターケア: 定期的なメンテナンスや季節に応じた手入れ
このようなステップを経て理想の庭づくりが進められます。
- 植木屋祐のアプローチとヒアリングの重要性
植木屋祐では、特に初期段階の「ヒアリング」を重視しています。お客様が求めるのは、ただ“綺麗な庭”ではなく、“心地よく過ごせる空間”や“家族の思い出が紡がれる場所”など、目に見えない価値であることも多いからです。
- 庭でどのような時間を過ごしたいのか
- 季節ごとの楽しみ方や利用シーン
- 好みの植物や苦手な手入れ作業の有無
こうした細やかなニーズを丁寧に聞き出し、造園のコンセプトに落とし込んでいくことで、長く愛される庭づくりが可能となります。
- 設計段階のポイント:図面とイメージの共有
ヒアリングで得た情報をもとに、設計図面やイメージパースを用いて「完成後の姿」をお客様と共有します。
- 図面: 植物の配置や導線、建築物とのバランスを視覚化
- 3DパースやCG: 実際に庭に立った時の見え方や季節の変化を疑似体験
こうしたツールを活用し、お客様とのイメージのすり合わせを行うことで、施工後に「思っていたものと違う」というギャップを極力減らします。
- 材料選定と職人技の融合
造園では、石、木、竹、砂利、水といった様々な自然素材が用いられます。
例えば、
- 石の選び方: 庭の主役となる大きな石から、気配りを感じさせる添え石まで、形状や質感一つひとつにこだわる
- 木材・竹材: 経年劣化で美しく色づく素材や、耐久性が高く手入れが容易な素材を選定
- 植物: 季節や日陰・日向の条件、メンテナンス性を総合的に考慮
これらを組み合わせ、庭全体として統一感を持たせるには、長年の経験を積んだ職人の目利きと技術が欠かせません。
- 施工時における現場での微調整
設計段階で緻密な計画を立てても、実際の現場では想定外の状況が発生することもあります。土壌の硬さ、水はけの微妙な違い、光の差し込み方など、現地で気づく点は多々あります。
植木屋祐では、職人が現場で微調整を行い、設計図以上の完成度を目指します。これにより、より自然で生き生きとした庭空間が実現します。
- アフターケアと季節ごとの手入れサポート
庭は一年を通じて表情を変え続けます。植栽直後は美しくても、その後の手入れを怠れば次第に荒れ、バランスが崩れることも。
植木屋祐では、
- 定期的な剪定・除草サポート
- 害虫・病気対策
- 季節に合わせた植え替えの提案
など、庭を常にベストな状態へ導くアフターケアを提供しています。
- 現代的ニーズへの対応:サステナビリティと防災
近年は、環境配慮や防災観点からの造園も求められます。
- サステナブル素材の利用: 再生資源から作られた木材や土壌改良材を活用
- 雨庭(レインガーデン): 雨水を吸収し、一時的な水溜りを緩和する機能的な庭づくり
- 防風・防火対策: 台風被害を抑え、延焼を防ぎやすい植栽計画
こうした環境面、防災面での考慮も、現代の造園業が提供できる新たな価値と言えます。
- 新しい造園スタイルへの挑戦
伝統を大切にしながらも、植木屋祐では時代に合わせた新たな造園の形にも挑戦しています。
- 屋上・壁面緑化: 限られた都市空間で緑を増やす取り組み
- ウェルビーイング志向のガーデン: 癒しやリラックスをテーマにした空間デザイン
- 和と洋の調和: 日本庭園にモダンな要素を加えたハイブリッドな庭づくり
こうした新しい挑戦は、常にお客様にとって意味のある空間を追求する姿勢から生まれます。
まとめ
part2では、造園が完成するまでの具体的な流れ、ヒアリングや設計、材料選びから現場での微調整、さらにはアフターケアや現代社会が求めるサステナブル・防災対応まで、実践的な側面についてご紹介しました。
造園業は、単なる空間づくりではなく、人々の暮らしや心に寄り添い、長い年月をかけて「生きた風景」を紡ぐ営みです。植木屋祐は、そんな深い造園の世界で培った技術と知識、そしてお客様への真摯な姿勢で、これからもより良い庭づくりに挑戦してまいります。